この北の岬から離れる事が出来ないでいた僕は近くの浜を歩く。少し湿った砂は歩きやすく潮の香りもあって心地よい。今日もこのままここで夜を過ごそうかと、少しピンク色のアンバーがかった浜に、午後の陽も僕を押しとどめようと見えて、演出が幕の終わりを許さない。足もとの貝殻も、もう少し遊んでいきなよと、清潔で可愛く綺麗だ。
明日ここを立つ事を決めた僕は、眩しくて細めてた目からもここスピリッツベイの名を付けた誰かと、同じものが見えいるようだった。このひと幕にあえば、だれでもみな同じ経験を受けるのではないだろうかなと素直に思った。
世界のサミットもマネー経済、イデオロギー、形になったreligionもちょっと離れて。こんな1幕をもうけてみたら如何なものであろうか。
日本のブロック海岸じゃ難しいか。