気温35度はある渋谷を出て、ひたすら国道246を走りようやく安良里に着いた。
久しぶりの港、照りつけられる入り江は南風も吹き込んでキラキラと夏のモザイク風景。港を囲む青々と茂るブロッコリーの様な山々に、美味しそうで僕は笑ってしまう。本当に久しぶりだった
山の蝉が一斉に鳴いているのを、船に乗り移りテンダーの船外機を止めて気付いた。
あたりの入り交じる光りと夏の音と潮の香りに、僕は砦に入る安堵感の様なものを感じた。
夕食はパスタと、、、
いつの間に山から細い月があがり
頭上は満天の星がゆれている
夜間飛行の瞬きが伊豆の上空を遠く交差して、深夜のjet streamになっていった。
あの赤い星は金星かなーと暫く見て、、ここが僕の砦と思った自分にまた笑ってしまった。