風のない土曜日。
船に行くのを取り止め散歩でもしようと部屋を出た。歩き始めて2時間ほどしてアンテーク店を見つけて入った。店の奥にスタッフが一人座ってモニターを見ていて、画面の光で落ち着いた若い横顔が見えた。
ギーッと音のする古いドアを開けた時から、知っている筈だが特に接客する様子も無い。僕は暗い店内を時より品を手に取って回る、足音と物を置く音できっと客の僕を、彼女は注意深く想像してたに違いない。
帰りかけたころ、一角に小鳥の巣の様なドライ植物がボール状になってあった。何だろうと手に取ったがよくあるデスプレーとすぐに置いた。
でも気になり少し大きな声で初めて尋ねると、
彼女は直に来てそつのない口調で爽やかに教えてくれた。
砂漠の旅人と言うんです。でも学名テマリカタヒバと言って生きているんですよ。
こちらが今日水に入れたものですが、グリーン色がほら内側から復活した様でしょう。
ZONA:映画の*クレムリンみたいだ、反応が早いね。植物でよかった、動物だったらちょっと怖いねー店内動き回ったりして、、、
今日は随分と歩いた、散歩と旅はどの辺が境であるかとか、、復活する生命体はどれくらい地球上にあるのかとか、、歩いた2時間ほどそれから歩いた。
*クレムリンの3つのルール(光に当てない、水をかけたり浸けない、真夜中に食べ物を与えない)