都内で打ち合わせを済ませて、午後から三浦半島に向う。海岸夕景の下見をした後、枝垂れ桜のあるお寺を尋ねたが,既に辺りは暗く石段上から見上げると、自在に枝を伸ばした100年の大木だった。
いつの間に大きい丸い月が登り始めて、一重の小柄なここの桜たちは小雪のような風にも見えて美しい。お寺にこんな時間にと掛け合って許可を頂き数枚だけ撮った。
僕の田舎の津軽ではお花見は、観桜会(かんおうかい)とみんなは言う、でも実際はなまって「かんごかい」だった。父も母もいた 僕ら3人兄姉弟ははぐれないように、桜の下を見上げながら歩いた光景を思い出した。