30年程前、心触風景と題した写真集を出した杉野安氏を思い出していた。大阪から僕の父を訪ねてこられて2度程、二人で仲良くこの西海岸を撮って歩いた筈だ。どんな話をしていたのか、言葉にならない感嘆を交わしながら、こんな海を二人は撮っていた事だろう。
コンテンポラリーな風景写真も今ではクラシカルな趣も出て来た気がする。ニューカラーな風景等もこれに続いて行くが、僕には心触風景の中に皆収まってしまうのだ。つまり心に触れる風景が写真の根底を押さえて、随分と長い時代を続いて来ている。
風景が尋ねてきてますか、、不思議な岸壁から、、