プップー!車が通りますよ。 合掌?
パタゴニアの旅はルートによっては、きびしい修行の地でもある。ここに来て5000キロほど走った頃、ものすごい風を経験した僕は、借りてる車を返す時に、なんと言おうか考えていた。クリアーだったフロントガラスは磨りガラスのようになってるし、四輪のピカピカだったFRPのタイヤホイールが、無惨にもカケラが少しセンターに残っているだけだった。向かい風のひどい時は車を止めないと小石が飛んでくるのが見えて、ガラスがパチパチ音がしていた。もちろん前方は砂埃で真っ白だ。どれ位かと窓を少し開けて手を出してみたが、小石で痛くてすぐ引っ込めた。ときどき車が強風でひっくり返る事が、あることは聞いていたが、これだなと実感した。僕はシベリアからの季節風、地吹雪を経験しながら育ったほうだが、はるかに凄い。石や氷は飛んでこない。この追い風はまた凄かった、車の方向を変え後ろから押されて走って、時速は軽くふんでも100キロ近くすぐ出る、ところがその前方の状況が驚きだ、タイヤのつくった砂埃が、ものすごい勢いで前に飛んでゆく(つまり150キロ以上?の風)、ギヤーをバックに入れ猛スピードで後ろに走っているような情景は、前に走ってるか何度もメーターを確認した。竜巻は経験ないが、あーなってふわっと舞えあがって行くのかも知れない。この厳しい大地を時々自転車で旅をする人を見た。修行の地だなと頭が下がる思いがした。彼らのここの経験は何かを見たにちがいない。
そうそう、数日後レンタカーのスタッフにおそるおそるフロントガラスを見てもらった、、ok! 内心本当に ! だった。パタゴニア恐ろし!やはり僕には惹かれる大地だ。
オフロードの運転が好きな方にお伝えします。今年はパリダカールが変わって、ここアルゼンチンに決まったみたいですよ。ボロボロになって挑戦してみてはいかが。ブエノスアイレスからスタートらしいです。