久しぶりに山梨県を回って来た。
梅雨前線の北上に伴って、南から暖かな風が吹いて気温が高い。
甲府南インから出て一般道で山上湖本栖に向かい、夕方前の富士の前に僕は立った。
湿度のある風は雲を熾(おこ)し、赤々と染める水平線の陽を待つ。
奥の御山はすでに悠々と赤らび帯びて、青い空の中にまどろんでいるようにも見えたが、、
ここに立った昨日は、何を偶然として捕らえるとしたら、この空だと思った。
遊び転げる雲も充分見ていると魅力はあるが、やがて姿勢を正した御山の、天空をも黙らせている迫力に遇えた事だと思った。
ここは千円札の裏側にある富士の写真のビューポイント