昨日が久しぶりの雨模様だった。今日予報は朝から晴れ 、もしかしたらクリヤーな富士をと思い、再び荒崎海岸に来ていた。角度のある時は日射しはあったが、低くなるにつれ結局は雲の後ろに隠れて沈んだ。
その後の光景がこの写真です。淡い霞の中に、富士は神々しい姿をして、今見つめているだろう人達の、色々な思いを受け止めている様だった。
僕のまだ20代の頃、チーフカメラとなって長期の海外ロケを終え、帰国の機内からこの富士を見た時は、少し泣けた。
若くてプレッシャーのかかる仕事でもあったし、あまりにもこの山が優しく迎えてくれた様に見えたからだ。この富士山はそういう役目を知ってる山なのだと思う。
それをファインダーの中で思い出し、昔のお礼も込めて今日は撮った。